Up エンコーダ・デコーダ構造 作成: 2025-06-13
更新: 2025-06-13


    Transformer 脳は,記憶脳として完成する:
     1. 知識の記憶
     2. 応答パターンの記憶

    この記憶脳の成長は,
     1. 知識の記憶の場合は,言語の獲得
     2. 応答パターンの記憶の場合は,応答の概念の獲得
    が,それぞれ前半になる。

    言語を獲得するにつれ,知識の吸収がめざましく進むようになる。
    応答の概念を獲得するにつれ,応答パターンの吸収がめざましく進むようになる。


    応答の概念の学習は,「エンコーダ・デコーダ」構造で実現する。
    この学習は,教師あり学習である。

    質問テクストを,「エンコーダ」に入力する。
    これはトークンベクトルの列に表現され,そして Self-Attention の例のアルゴリズムを通過して,Transformer のテクストになる。

    質問テクストに対する応答テクスト (正答) を,「デコーダ」に入力する。
    これも同じく,Transformer のテクストに変換される。

    あとは,この2つのテクストを突き合わせるアルゴリズムにかける。
    これが,「応答」の概念の注入になる。
    また,「応答」の概念が獲得されるにつれ,以上のプロセスは,応答パターンを覚えさせるものになる。